このたび、この素晴らしい草月会館で展覧会を開催することができ大変光栄に思います。 草月流家元、勅使河原宏氏とは今まで一度しかお会いしていませんが、氏の作品は以前からよく存じ上げており、尊敬しております。 父上の代から二代にわたって創り上げてこられた偉大な美の叡智から学ぶべきことは、まだまだ数多くあると確信しております。 今回、ここに展示させていただく作品は、私の家からビーチサイドにあるアトリエ――ここをキャビンと呼んでいます――まで下りていく途中で目にしたものや、感じたことを表現したものです。 私の妻ジュディーは、色鮮やかな素敵な庭を作ってくれました。そこに咲き誇る花が、私に、そしてそれを見た人なら誰にでももたらしてくれる歓びを、少しでも伝えることができたらと思って描いてみました。自然の美しさにはとうていかないませんが、この庭に対して抱く私の思いを、絵を通じて見ていただきたいと思ったのです。 |